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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
線上閱讀新美 南吉《新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ(くうきぽんぷ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 41,209 字 · 85 頁
「そうか。どうしとる?」
と大将の兵太郎君が、ききました。
「みんな鎌を持っとるぞオ。」
心平君は、それをきいて、どきりとしました。あぶないことだと思ったのです。
「敵は鎌を持っとるげなが、どうする?」
と兵太郎君は、みんなにききました。
むかっていこう、と考えたものと、あぶないから、きょうは帰ったほうがよい、と考えたものとありました。けれど、帰った方がよいと考えたものは、考えただけでだまっていました。そんなことをいえば、臆病者と笑われるような気がしたからです。
そこで、むかってゆくことになりました。遠くから石を投げつけてやれば、敵が鎌なんか持っていても平気だ、というのでした。
みかん畠の上に出ると、大池の堤がみえました。そこに二十人くらいの敵が、手に手に鎌を持っていました。草をかっていたのです。
ちょうど五十メートルくらいはなれているので、心平君たちのほうは、ここからけんかをしかけることにしました。
「さァ、金助。」
と大将の兵太郎君が、いいました。金助君は、浪花節語りがかぜをひいているような声で、遠くから敵をののしったり、あざわらったりするには、いちばんてきしているのです。