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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
線上閱讀新美 南吉《新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ(くうきぽんぷ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 41,209 字 · 85 頁
たりして復讐するというふうの卑劣な奴であった。
しかしいまさらおこったって、どうにもならない。みんなはあきらめてまたぼんやり小麦畠の方をみていた。
向こうの道角を、自転車のうしろに氷のかたまりをのせた人がまがって、坂道にかかった。そのとき氷がすべり落ちた。すぐそれをひろって、その人は坂をのぼっていってしまった。そのあとにちょっとした破片が一つ光って落ちていた。
徳一君がそれをひろって、水道であらってきた。
「ええかァ」と徳一君はいった。「いまからこいつをまわすから、順番につぎのもんにわたせよ。」
徳一君の手から兼男君の手にわたった。それからつぎの者へ。こうして一片の氷は少年たちの手をわたっていった。みんなは声を立ててその冷たさを喜んだ。中には頭の上にしばらくのせているものもあった。兵太郎君は、石鹸のように両掌の中でもんだので、急に小さくなってしまったようにみんなは思った。
大作君はうけとった。大作君のつぎには、べそをかいて草の葉をむしっている大頭の吉太郎君がのこっているばかりだった。大作君はこの氷の破片をどうしようかとまよった。みんなはあきらかに吉太郎君をにくんでいた。