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しょくぶついちにちいちだい
植物一日一題
牧野 富太郎
線上閱讀牧野 富太郎《植物一日一題(しょくぶついちにちいちだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 160,011 字 · 312 頁
中国では毎年天澄み秋気清き九月九日重陽の日に、一家相携えて高処に登り菊花酒を酌み、四方を眺望して気分をはれやかにする。また携えて行った茱萸(呉茱萸)を投入した茱萸酒を飲み、邪気を辟け陰気を払い五体の健康を祈り、一日を楽して山上に過ごして下山して帰宅する習俗がある。
次の詩は中国の詩人が茱萸を詠じたものである。
独リ在テ二異郷ニ一為ル二異客ト一、毎ニレ逢フ二佳節ニ一倍マス思フレ親ヲ、遙ニ知ル兄弟登ルレ高キニ処、※(「彳+編のつくり」の「戸」に代えて「戸の旧字」、第3水準1-84-34)ネク挿ムモ二茱萸ヲ一少クナラン二一人ヲ一、手ヅカラ種ユ二茱萸ヲ一旧井ノ傍ラ、幾回カ春露又秋霜、今来独リ向フテ二秦中ニ一見ル、攀折無シ三時ニ不ザル二断腸セ一、
昔中国から来た呉茱萸が今日本諸州の農家の庭先きなどに往々植えてあるのを見かけるのは敢て珍らしいことではない。樹が低く、その枝端に群集して着いている実は秋に紅染し、緑葉に反映して人の眼をひく、すなわちこの実には臭気がありそれが薬用となる。ところによっては民間でその実を風呂の湯に入れて入浴する。日本にあるこの樹はみな雌本で雄本はない。