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かわ
牛をつないだ椿の木
線上閱讀新美 南吉《牛をつないだ椿の木(かわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 75,647 字 · 155 頁
二
お千代は馬を一とうひきだして、ダンスすがたのまま、ひらりとまたがると、白いたんぼ道を、となり村へむかってかけていきました。
二
正坊は初日のはしごのりで、足をひねってすじをつらせ、となり村の病院にはいっているのです。
正坊の病室のまどぎわには、あおぎりが葉っぱをひろげて、へやの中へ青いかげをなげいれていました。正坊は白いねまきのまま、ベッドの上にすわってあおぎりのみきは、ぞうの足みたいだなあと思いながら、ガラスのむこうをながめていました。すると、門のほうで、ひづめの音がしました。やがてだれかが、ろうかをつたわって、こちらへやってくるようです。ドアのむこうにお千代さんの顔を見つけだすと、正坊はとびあがってよろこびました。
「ねえさん、ぼく、もうなおったよ。さっきもここで、とんぼがえりをうってみたの」
お千代さんは、いつも正坊を、ほんとうの弟のようにかわいがっているのでした。
「へえ、早くなおってよかったわね。あのね、正ちゃん、たいへんなのよ。クロがはらいたをおこしちゃって、お薬をのませようとしても、のまないの。みんなこまっているの。だから正ちゃんをよびにきたのよ」