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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁
それにも拘らずそれは単なる自然ではなくして観念の決定者としての自然でなければならなかった。そこで今注意すべき点は、かかる決定は歴史的過程でしかあり得ない、ということである。存在が物質的であるのはそれの自然性に帰着し、そして存在が弁証法的であるのはそれの歴史性に基く。このようなものが弁証法的唯物論に於ける、又唯物弁証法に於ける存在の在り方であろう。自然弁証法は、であるから、自然のこの歴史性に基く。かくてそれは自然の歴史性又は自然の認識の歴史性に帰着する問題でなければならない。――但し茲で問題になっている自然とは原則としてかの自然科学的な意味に於ける自然であることを忘れてはならない。
之が自然弁証法という問題の一般的な、基本的な――従って之に尽きると云うのではない――提出形態である。処でこの問題は如何に特殊化され展開されるか、それを見よう。
自然の歴史性――自然の認識の歴史性から区別された――の方から分析を始めよう。自然の歴史性は、自然に於ける・又は自然の・運動、即ち自然的運動として現われる(吾々はギリシアの哲学者と共に自然的運動を運動一般の特殊の形態と見ねばならない、何故なら運動ということが一般に弁証法的なのであったから――ヘラクレイトス)。