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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁

青空文庫

。博士は実践を地盤にして考えているから存在変革の精神を忘れないと云うかも知れないが、その実践が前に云った通り道徳的実践としての実践でしかなかったから、それは実践上の実践ではなくて解釈上の実践でしかなかった。そういうわけで自覚の弁証法なるものは解釈の哲学の止むを得ない帰結であったのである。

吾々は一般に解釈の哲学を観念論と呼ぶのであるが、解釈に於ては哲学は哲学としての哲学として、自己満足的な範疇の世界にまで、超越することが出来る。それが形而上学の世界なのである。解釈の哲学であるということが、即ち又その意味に於ける観念論だということが、吾々によれば形而上学の第二の規定である。

こういう第二の意味に於ける形而上学の建設へ、田辺博士がどんなに精力的に邁進しつつあるかは、一例として、先程発表された最近の長篇「図式時間から図式世界へ」(『哲学研究』〔一九三七年〕十一月号)を取れば、よく判るだろう。そこでは、認識の媒介者としてのカントの図式「時間」が、ハイデッガーのカント解釈を通過することによって、結局、形而上学的存在の図式としての「世界」にまで、組織的に引き上げられる。