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はんにゃしんぎょうこうぎ

般若心経講義

高神 覚昇

線上閱讀高神 覚昇《般若心経講義(はんにゃしんぎょうこうぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 106,121 字 · 213 頁

青空文庫

智目と行足

という文句がありますが、けだしこれはよく学問そのものの目的、理想を表わしていると思います。ところで観自在菩薩が深般若波羅蜜多を行ずるということは、つまり般若の智慧を完成されたということですが、それは要するに六度の行を実践されたことにほかならぬのです。六度とは六波羅蜜のことで、布施(ほどこし)と持戒(いましめ)と忍辱(しのび)と精進(はげみ)と禅定(おちつき)と般若(ちえ)でありますが、まえの五つは正しい実践であり、般若は正しい認識であります。

智目と行足 古来、八宗の祖師といわれるかの有名な竜樹菩薩は、『智度論』という書物の中で、「智目行足以て清涼池に到る」といっておりますが、清涼池とは、清く涼しい池という文字ですが、これは迷いを離れた涅槃の世界を譬えていったものです。この涅槃の証へ達するには、どうしても、この智目と行足とが必要なのです。智慧の目と、実行の足、それは清涼池への唯一の道なのです。ですから、昔から仏教では、この智目行足ということを非常に重要視しています。ところで、その「智目」というのが智慧の眼(般若)のことです。つまり正しき認識、理論ということです。