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はんにゃしんぎょうこうぎ
般若心経講義
高神 覚昇
線上閱讀高神 覚昇《般若心経講義(はんにゃしんぎょうこうぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 106,121 字 · 213 頁
という形式によって、諦観せられたのです。そして無明を根本として、老死の道を辿り、同時にまた、老死を基礎として、無明への道を辿り、ここに「十二因縁」の順と逆との二つの見方によって、ついに「十二因縁皆心に依る」という、さとりの境地にまで到達されたのです。十二因縁皆心に依るとは、まことに意味ふかい言葉ではありませんか。こんな唄があります。
「鏡にうつるわが姿、つんとすませば、向こうもすます。にらみ返せば、にらんでかえす。ほんにうき世は鏡の影よ。泣くも笑うもわれ次第」
まったくそのとおりです。所詮、一心に迷うものは衆生です。一心を覚るものが仏です。小さい「自我」に囚われるかぎり、人生は苦です。たしかに人生は苦です。しかし、一たび小さい自我の「繋縛」を離れて、如実に一心を悟るならば、一切の苦悩は、たちまちにしておのずから解消するのです。要は、一心の迷いと悟りにあります。まことに、
「眼裏塵あれば三界は窄く、心頭無事なれば一床寛なり」
です。一心に迷うて、あくまで小さい自我に固執するならば、現実の世界は、畢竟苦の牢獄です。しかし、一たび、心眼を開いて、因縁の真理に徹し、無我の天地に参ずるならば、厭うべき煩悩もなければ、捨てるべき無明もありませぬ。