輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 頁

青空文庫

こう審かしそうに鳰鳥は訊いた。

「ああそのことでございますか」百地三太夫は何んでもなさそうに、「さまざまの世間をお目にかけてあなたという人の人間を、鍛錬させようと思ったからで、他には目的はありませんでした」

この時曠野の一方から一団の同勢が現われた。

その人数は五百あまり、男もいれば女もおり、老人もいれば子供もいた。整斉として歩いて来る。

三太夫と鳰鳥の前まで来るや、その同勢は立ち止まったが、その同勢の先頭に立った、眉目秀麗高貴の相を持った一人の若者が声をかけた。

「某事は飛鳥井右京次郎、これにおるは某の許婚、冷泉小枝と申すもの、またこれにおる多勢の男女は某の盟友同志でござる。御嶽山上に御嶽冠者という、若き聖雄ありと聞き、面会して意見を交換したく、数日前に飯山の城主、佐野常氏の城を立ち、ここまで辿って来てござる。お見受けいたせばあなた方には、この木曽路の住民らしく、自然道の案内なども、ご存知のことと存じ申す。我らを導き御嶽冠者のもとへ、なにとぞお連れくださるよう」

――で、丁寧に挨拶をした。

「それはそれはご奇特のことで、実は我々も御嶽冠者殿の、濃き関係者でありまして、これより砦へ参るところ、ではご案内いたしましょう」