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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
線上閱讀中井 正一《論理とその実践――組織論から図書館像へ――(「ふんしょじだい」のしゅつげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 頁
今世界の問題が米、ソ、の二国のもつ力のバランスによって、大きな影響をうけつつあることも、考え方によれば、一歩先んじて集団的生き方に民族を鍛えあげた民族が、世界の注目を浴びることとなったともいえるのである。早い話が、原子爆弾にしても、米国ではトルーマン声明によれば、十万人の人間がただ一つの集団的研究機関となって、極秘裡に研究していたのである。原子爆弾が一つの勝因ではあったであろうが、考えてみれば、勝利の決定的要素は、この十万人の研究組織をつくることのできたアメリカの国家機構の壮大なる運営才能であったというべきであろう。
湯川、坂田、武谷の三人共著『真理の場に立ちて』(毎日新聞社)を読んでみると、原子爆弾の研究を軍部から昭和十九年依嘱されて、その見当をつけて研究の最中の武谷氏を、警視庁は思想上の僅かの疑いで検挙したのである。そして皮肉にも、取調べの最後の日、主任検事は、広島の原爆の講義を被告から聞くために検事団を召集して、黒板を前にこれを学ばねばならぬというような醜態を演じていたのである。陸軍と海軍がばらばらであり、軍部と内務省がばらばらであり、研究者と研究者がばらばらなのである。