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「ふんしょじだい」のしゅつげん

論理とその実践――組織論から図書館像へ――

中井 正一

線上閱讀中井 正一《論理とその実践――組織論から図書館像へ――(「ふんしょじだい」のしゅつげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 頁

青空文庫

生まれ変った赤坂離宮

二つの足で立つようになるために、人間は二十万年もころんでは立ち、ころんでは立ちしたんだろう。そして、手が自由になったとき、どんな気持ちがしただろう。

ものをつかんで、土の上に立った人間のすがた。今はあたりまえのことだが、このあたりまえのことを、何十万年も努力した人間の勝利の記録であることを思ってみる人が、今地球上で何人いるだろう。

言葉だって同じことだ。

手が自由になり言葉を発見したから、数字もでき、物ごとの中に法則があることを見つけだし、人間の関係の中にも、法則らしいものがあることをさぐりだしたことは、実は大変なことなのだ。

五千年前から奴隷制や封建制が、つぎつぎにできて、人間がすこしまがぬけて、とんでもなくおこりっぽくなったり、おくびょうになったからって、人間を馬鹿とばかり思いこむのは早すぎる。

人間はすばらしい宇宙のただ一つの存在だ。その証拠に、言葉を語りあっている。そして、法則をさがしもとめている。

人間が人間の間の法則を、たがいにさぐりあえたら、人間と人間との争いはなくなる。

人間がけんかをするとき、人々は声をあげて言葉で争う。それがつきて、手がでるのだ。