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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
線上閱讀中井 正一《論理とその実践――組織論から図書館像へ――(「ふんしょじだい」のしゅつげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 頁
野に山にかかる虹の橋
一九五〇年の新しい年があけるにあたって、日本の図書館は何を自らに省みるべきであろうか。
この世紀の前半、私達は、まず図書館の建設、本の集積に力をつくして来た。この事は互いに競争し、互いに追いつ追われつ、進み来たった道であった。しかし、この世紀の後半は、それだけではすまなくなってきた。
もはや私達は、互いに競争し、互いに孤立しあっていては、自ら存立できない段階に立至ってきた。お互いの力の結集で、法案をつくって、協同の力で、その予算を確保しなければならなくなってきた。
このことは、すでに、図書館が、本の量、館の面積のみでは、成り立たない段階に立至ったことを意味するのである。
すなわち孤立した「実体」としての図書館として、成立する上に何か加わらなければならなくなったのである。今や、図書館は、協同した「機能」としての、「はたらき」としての図書館の概念が、ここに新しく生まれはじめているのである。
いいかえれば、流れ作業としての印刷カードの流れの一環としての図書館網の出現、それを土台としたところの、綜合目録の完成、更にお互いに特殊図書館としての長所の分担等、全図書館をもって打って一丸とした体系立ったピラミッドを築くことで、新しい図書館の概念を誕生せしめることである。