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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁

青空文庫

さすれば、その論はやはり霊魂不滅論となりましょう。なぜなれば、たとい精神は物質の作用にもせよ、物力の変態にもせよ、われわれの生時にありて精神作用の存することは、決して否定することができますまい。そうすると、物質の解釈の仕方によりては、精神は物質中に存するように考えてもよろしい。しかして物質全体が不滅ならば、その中に存する精神もまた不滅と考えて差し支えない。かく申さば、唯物論者は必ず答えて、「人の生時の精神は、別に一種の精神分子のごときものあるにあらずして、物質の作用に過ぎざれば、死時肉体が活動作用を失うと同時に、精神は滅するものである。いずくんぞこれを不滅と許すべけんや」というに相違ありませぬ。しからば、しばらくその説に従い、精神は物質の作用に過ぎずとして考うるも、物質の組織そのよろしきを得るに至れば、必ず精神作用を生ずることと定めねばなりますまい。すでにかく定めたる上は、人の死時ひとたび物質の組織破れて、精神の作用を現ぜざるに至るも、他日再び物質が適当の組織を有するに至らば、再び精神作用を現ずるに相違なく、もし前時と寸分も異なることなき組織を有するときは、前時と毫もたがわざる精神作用を発するに相違ないと考えます。