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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁

青空文庫

もし、その胚胎なしとすれば、次第に進化開発してある程度に至り、精神を現出するはずはない。今、その進化の順序を表によりて示せば、

┌無機

原始的物質┤      ┌無感(植物)

└有機(生物)┤  ┌無知(動物)

└有感┤

└有知(人類)

右のとおりでありますが、果たしてこの順序を開発したるものとすれば、原始的物質の中には、精神も生活も感覚も知力も具存している道理である。さなければ、無より有を生ずるがごとき不都合が起こり、物質不滅の原理までに傷をつけるようになります。これによりて考うれば、人間の生死に関せず、物質中には常に精神を具することが分かり、これと同時に精神不滅のことが分かります。

かく申すと、唯物論者はさらに負け惜しみを言い出し、物質中に精神を具するという道理はない。物質進化すれば、途中より偶然精神作用を現出することあるのみと申すに相違ない。拙者はこれに答えて、梅の種子が発育すれば、ある程度より葉を現じ、さらに花をあらわすを見て、この葉と花とは、最初の種子の中には具しておらないものとするか、しかるときは、無より有を生ずることになります。