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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁

青空文庫

すでに宇宙の勢力中に精神を開発すべき作用を有する以上は、すでに開発し終わりたる後も、なおその内部に精神の原力を有するに相違ない。今、物理学の用語をかりて申さば、勢力に潜力、顕力の二力ありて、外部に開顕せるものを顕力といい、内部に潜在せるときを潜力といいますが、人の生時は精神の顕力となりたる場合にして、その死時は潜力に帰したる場合でありましょう。かく解釈するにあらざれば、勢力恒存の理法の立たざるはもちろん、有を転じて無となすべからざる原則に背くこととなります。ゆえに拙者は、生活も精神もともに勢力の一種といえる説には、あえて反対するにあらざれども、勢力ひとたび分化して、生活なり精神なりを開発する以上は、その開発なきときにおいても、やはりこれを潜力として、その胎内に包有することを信ずるものであります。もし、この理を推して考うれば、われわれの精神は、太古宇宙の初めて活動したりしとき、すでにその胎内に潜在し、また他日われわれの死滅に帰し、世界の破壊する後にもその胎内に潜在し、無始の始より無終の終まで、無限の時間を経て決して滅せざることが分かり、仏教のいわゆる「久遠劫来、尽未来際」