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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁

青空文庫

するに至りました。古来、西洋にて唯物論と唯心論とは、互いに東西の両関のごとく相争いきたれるも、これを一統することに意を注ぐもの、いたって少ない。それゆえに、両者各一方に偏するの弊を免れませぬ。しかるに、拙者は元来、唯心論者にして、唯物派は毒蛇悪竜のごとく嫌う方なれども、宇宙観、世界観に至りては、唯心論の骨格に唯物論の皮肉を付けて組み立てました。それゆえに、いかに強情の唯物連中も、ただ一概にかぶりばかり振るわけには参りますまい。

かくして、宇宙の上に大観を放ちて静思黙念すれば、われわれ人類は、うえ王公貴人より、しも乞丐賤民に至るまで、広大無辺なる宇宙の一隅に出没し、あるいは浮かびあるいは沈み、無始の昔より無終の末まで転変窮まりなきは、全く宇宙本来の大勢力活動のしからしむるところなるを知り、これと同時に、われわれの一生は決して五十年ないし百年の短歳月ではなく、久遠劫より未来際を尽くして永存することを知り、かつ、その死するは真の死にあらずして、かえって永世不死の門に入ることを知り、はじめてわが迷情中に安心の光明を認むることを得るは、人々みな同感ならんと信ず。