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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,786 字 · 278 頁

青空文庫

天気故此度不懸御目候事、千万々々御残多存候。来年御参覲之時分程御座有間敷候へ共老々殊相煩申候故、重而可懸御目儀、於我等者不定之事候、致存命。重而今一度懸御目度存計候。

老少不定、沢庵は再び廻り来たる春の花を眺めることが出来たが、忠利は参覲の日をも俟たで、寛永十八年三月十七日、五十六歳を以って熊本に病歿した。

再会の望みも空しく、若き友忠利を失った沢庵の落莫は、想像に余りがある。彼は小出吉英に宛てて、

細川越中殿不慮之御事、さても――無常変転、今不始事ながら、今程昔語に被為成候はんとは、誰も難思事共に候。

と浩歎した。また、後嗣光尚に宛てた書面にも、

愚老事者。近年他にことなる御したしみにて候故、今もまことしからす、御国に御座候て、不日に御参府も候様におもはれ、さても/\と俄に又驚様にて、独手を打事まてにて候。

とあって、忠利の死が、俄には信ぜられなかったのである。仏者の迷いだけに、現実に還った瞬間の沢庵の気持は、一層切実なるものがあったであろう。

細川越中守忠利法名を妙解院台雲五公居士と号す。

沢庵は秉炬の語を作って、

夢回五十有余年。一枕春風胡蝶前。四海九州無レ処レ覓。