輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

せいあどうきだん

青蛙堂鬼談

岡本 綺堂

線上閱讀岡本 綺堂《青蛙堂鬼談(せいあどうきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,438 字 · 238 頁

青空文庫

青蛙神

一

青蛙神

一

「速達!」

三月三日の午ごろに、一通の速達郵便がわたしの家の玄関に投げ込まれた。

拝啓。春雪霏々、このゆうべに一会なかるべけんやと存じ候。万障を排して、本日午後五時頃より御参会くだされ度、ほかにも五、六名の同席者あるべくと存じ候。但し例の俳句会には無之候。

まずは右御案内まで、早々、不一。

三月三日朝

青蛙堂主人

話の順序として、まずこの差出人の青蛙堂主人について少し語らなければならない。井の中の蛙という意味で、井蛙と号する人はめずらしくないが、青いという字をかぶらせた青蛙の号はすくないらしい。彼は本姓を梅沢君といって、年はもう四十を五つ六つも越えているが、非常に気の若い、元気のいい男である。その職業は弁護士であるが、十年ほど前から法律事務所の看板をはずしてしまって、今では日本橋辺のある大商店の顧問という格で納まっている。ほかにも三、四の会社に関係して、相談役とか監査役とかいう肩書を所持している。まず一廉の当世紳士である。梅沢君は若いときから俳句の趣味があったが、七、八年前からいよいよその趣味が深くなって、忙しい閑をぬすんで所々の句会へも出席する。