輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
線上閱讀岡本 綺堂《飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選(ひだのかいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 130,271 字 · 263 頁
」と、山小屋に重蔵一人を置去りにして帰って了った。而も其処には伐倒された杉や山毛欅の材木が五六本残っていたので、飽までも強情な重蔵は、自分一人で之を麓まで担ぎ出そうとしたが、長く大きい材木は少年の肩に余って、到底嶮しい山坂を降る訳には行かぬ。兎こうする中に日は暮れかかる。彼も流石に途方に暮れている処へ、恐く例の山※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)であろう。人か猿か判らぬ一個の怪しい者がふらりと出て来た。
並大抵の者ならば、驚いて慌てて逃げ出すべきであるが、重蔵は頗る大胆であった。咄嗟の間に思案を定めて、腰に提げたる割籠から食残りの握飯を把出して、「これを与るから手伝って担いで呉れ。」と手真似で示すと、※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)も合点したと見えて悠々と材木を担ぎ出した。斯くして彼は先棒となり、※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)は後棒となって、幾本の重い材木を無事に麓まで担ぎ下したのである。
これが一種の縁となったとでも云うのであろう、其後も※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)は折々に山小屋へ姿を見せた。