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がいこつとうのだいぼうけん

骸骨島の大冒険

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《骸骨島の大冒険(がいこつとうのだいぼうけん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 16,922 字 · 35 頁

青空文庫

大襲撃※(感嘆符二つ、1-8-75)

文子には、すべての事が分った。しかし今となってはすでになにもかもおしまいである。

兄の龍介は海狼に巻込まれて死んだ。父と自分は、やがて骸骨島といっしょに、三百貫の火薬のために粉砕されるだろう。

「ああ神様※」文子は思わず叫んでそこへ泣伏した。

その時である。廊下のかなたから、一人の悪漢が気違のように罵りわめきながら、駈けて来た。

「みんな大変だ※(感嘆符二つ、1-8-75) 海軍が押寄せて来たぞ※(感嘆符二つ、1-8-75) 駆逐艦が来たぞ※(感嘆符二つ、1-8-75) 大変だ※(感嘆符二つ、1-8-75) 大変だあっ※(感嘆符二つ、1-8-75)」

大襲撃※(感嘆符二つ、1-8-75)

その時※(感嘆符二つ、1-8-75)

横須賀沖を二艘の駆逐艦が、戦時武装をして、静かに南へ進みつつあった。

先頭に進む駆逐艦の上には、我が春田龍介少年が、双眼鏡を片手にして、艦長と共に立っていた。――空には海上の駆逐艦を護る如く、二台の飛行艇が飛んでいる。

「干潮は何時ですか?」龍介が訊いた。

艦長は腕時計を見て、

「丁度二時十分前じゃ、今が一時三十分じゃから、あと二十分で干潮じゃ!」