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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ
魯山人書論
北大路 魯山人
線上閱讀北大路 魯山人《魯山人書論(かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,639 字 · 175 頁
それから竹工品も茶に使います。竹の茶杓などに、何千円も出しておる理由が普通には分らないが、あれが分って来ると、成程、と思われる立派な芸術品であると分ります。ここにおいて、何千円、何万円出すのは仕方がない。それを使わないと、他のものでは承知しない。調和しない。茶杓は茶が杓えたらよいというだけじゃないと分って、そこでなにもかも詮議して来る。茶杓を並べて、これが千円、これが三千円と、昔の者はよく知っておるね、といわれるくらいにうまく物の詮議が行届いております。それら竹の材料なんということを考えますと、実に馬鹿馬鹿しいことでありますが、竹であるばかりでなく、立派な芸術的生命を持っているのです。原料のことを申しましたが、今日は二十万、三十万というような茶碗がありますが、原料はただの土なんです。原料なんかはどうでもよい。それは出来上がった結果が芸術になっているから高いのです。そこになると茶人は、そういうものをよく審美的に窮めておるから、ものの良し悪しが分る。漆にしましても、茶色を塗った盆もあり、赤を塗ったのもある。その他、漆に関することなども、なんでも非常によく分っている。