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おりべというとうき

魯山人陶説

北大路 魯山人

線上閱讀北大路 魯山人《魯山人陶説(おりべというとうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 62,241 字 · 127 頁

青空文庫

にしても故人遺すところの芸術は手も届かぬ高さに麗しく光るものが多く有り、驚嘆に価いする事業を見る。これに感動するところをもって望めば、育ての親ともなり、幾分なりとも自分を高きに導いてくれる神仏でもある。

自分は聊かこの点を心に掛けて来た者であるが、主として味覚道楽に浮身をやつし益友の限界を狭くした形であり、後悔せんでもないが、それでも益友を人間とのみ限らなかった点は、大なり小なり至楽の生活を益したかも知れない。

本誌(独歩)に毎号掲載せんとする「坐辺の師友」は、美に関する小品ばかりであり、且つ筍生活、あるいは盗難を免がれた密かに残存する貧困極まるものではあるが、私の作品なり、その他種々の動作に、なんらかを示唆してくれた先生である。種のない手品がないように、何人にも種本はあるものである。

近来、青年作陶人の活況を耳にするが、希くは精々良き師友と交わり、良き刺激を受け、人なき陶界への進展を期して貰いたい。ロクロばかり廻していたとて、名陶は生まれるものではない。

重ねて言うが、画家、彫刻家、作陶家等、そんな仕事に従わんとする者は、美術的良師と益友を得ることが先ず大切である。