Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あるはいまつのどくはく

ある偃松の独白

中村 清太郎

Lesen Sie ある偃松の独白 (あるはいまつのどくはく) von 中村 清太郎 (なかむらせいたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.905 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

七面山冬ごもりの記 ――胸奥山水抄――

彼は――大きな誤訳はないつもりだが、なかなかうまく訳せないところが多かったし、自分が買いかぶられているようで、気のさす部分もあり、又ふにおちぬ箇所も無いではないが、驚きと感激に包まれている現在、あえてそのままにしておく……と言っている。

なお、私は不思議な縁から、この姉妹作を入手することになったので、偃松の希望にもそうゆえんと考え、この「地域」誌上に公表することにした。ただし画の方は、すでに昨秋日本山岳画協会第十一回展(三越にて)に出陳された。昭和二十六年春 七葉道人識

七面山冬ごもりの記

――胸奥山水抄――

戦争のため、登山が思うに任せぬようになり、果ては爆撃で生命さえ危うくなると、かねて、わが胸の奥なる宮居に祀られた、山とその一類の姿が、いや増しに、さまざまの幻となり、夢となって、眼の前にちらめく。都会には珍らしい、薪の煙のしみじみと匂う時、警報が来襲機の針路に当る山の名を叫ぶたび、その幻像は物狂おしいまで、まざまざと。

防空壕に出入りする暇も惜しんで、私は物に憑かれたように、それを書きつけはじめた。過去の旅を反芻していると、老いを感ずる一方、また無限の逸興に駆られて、往時も昨日の如く新らしい。