Japanische Klassiker mit Furigana
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
Lesen Sie ある偃松の独白 (あるはいまつのどくはく) von 中村 清太郎 (なかむらせいたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.905 Zeichen · 262 Bildschirme
百済観音光背彫画
同金堂壁画
なお天井などには宝相花模様が描かれ、外部は天人、鳳凰などの絵や彫刻で飾られてある。
百済観音光背彫画
金堂須弥壇上に立つ大きな木彫像、実は虚空蔵菩薩だが、その光背は推古仏特有のいわゆる竹光背で、支柱が竹形に作られている。その根元に、小さな山の形が刻まれてあるのだ。彫刻とはいえ、本質的には絵で、それもいたって象徴的な、むしろ文様か文字に近いものである。
幾度もこの像を見ていながら、私はその彫画には気がつかなかったが、石井鶴三兄から像の修理の際見つけた話をされて、大いに興味を感じ、昭和十四年であったが、懐中電燈の助けを借りて、ようやく認めることができた。思うにこれは後に述べる壁画の、菩薩像の足下に描かれた山とおなじ意味のもので、前記天蓋や台座の山は、浄土図の背景と相通ずるものかと推量される。
同金堂壁画
ああ! あれは全く素晴らしいものだった――と、嘆声と共に過去の動詞を使わねばならぬとは、なんという辛さだ。まったくとり返しのつかない世界的損失なのだ。当年の印象を大切に反芻しつつ一応記して置こう。もともと剥落亀裂はひどかったから、ちょっと見たのでは山の存在に気づかぬ位だが、仔細に見れば堂内四周の大小壁画は、七、八分通りまでその構図に山が参与して、深い意味を担っていることがわかってくる。