Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あるおとこのだらく
ある男の堕落
伊藤 野枝
Lesen Sie ある男の堕落 (あるおとこのだらく) von 伊藤 野枝 (いとうのえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.585 Zeichen · 27 Bildschirme
それで、彼等は極度に恐れていると同時に、極度にまた憎んでいるのだ。だから、俺達が警察を相手に喧嘩することは、彼等の興味をひきつける最上の手段だ、というのです。彼はそう信ずると同時に、かなり無茶に暴れました。けれども、彼がその住んでいた周囲のその驚異と興味の眼をどれほど得意でいたかは、容易に想像のできることです。
警察はこの無茶な男に手こずり出しました。そして、さっそくにその追払いの手段を講じかけました。同時にまた、尾行の巡査達はこの男のためにしくじりを少くするために、いろいろとずるいやり方をはじめました。元来が非常に自惚れの強いこのお人好のYは、すぐ他の尾行のおだてに乗りはじめました。彼は馬鹿にされされ、自分だけはえらくなった気で威張っていました。それと同時に、彼の持っているもう一面の狡猾さで、図々しさが抜目なく働き出してきました。彼は尾行をおどかしおどかし電車賃を立替えさせたり、食べ物屋に案内させたりすることを、一人前の仲間になったつもりで誇り出しました。それと同時に、引き札がわりに撒くような雑誌をつくるようになって、彼は鍛冶屋を止めました。そしてその印刷費の幾分を広告によろうとしました。