Japanische Klassiker mit Furigana
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アパートのさつじん
アパートの殺人
平林 初之輔
Lesen Sie アパートの殺人 (アパートのさつじん) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.579 Zeichen · 39 Bildschirme
九 植田欣子の二度目の証言
から、ひきかえして、そこらじゅう探してみましたが、何しろ、こちらもあわてていましたので、見つかりません。それで、見つかったら、何とかごまかしておくことにきめて、出ていったわけです。
どうして殺されていたってことがわかるって、それは、咽喉をしめられていたからです。咽喉のとこが、少し青くなって、かすれ傷ができていました。あんなことのできるのは、力の強い、若い男にちがいありません。
九 植田欣子の二度目の証言
ええ、わたしは、ふだんみさちゃんの室へは、しょっちゅう出入りしてました。前にも申し上げたようにあの人は、わたしをねえさんねえさんと言って、私たちはまるで姉妹みたいにしてましたから。
今日も実は、たった一度きりあの人の室へ行きました。銀座で買い物をして帰ってから、隣から壁ごしに「みさちゃんまだねてるの?」ときいてみると、
「ええ、遊びにこない?」って返事なんです。
「行ってもいい、迷惑じゃない?」
と言いながらわたしははいってゆきました。みさちゃんはベッドの上へ起きあがって、股へ注射をしているとこでした。
「またあんたそんなことをしてるの?」
とわたしはにらみつけてやりました。