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Japanische Klassiker mit Furigana

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イエスでん

イエス伝

矢内原 忠雄

Lesen Sie イエス伝 (イエスでん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.119 Zeichen · 436 Bildschirme

Aozora Bunko

大祭司は焦れてきて、会議の中央に立ち上がり、被告たるイエス様に向かい、

汝何をも答えぬか、この人々の立つる証拠はいかに。

と、直接訊問を始めた。それでもイエスは何をも答え給いません。大祭司はさらに突っ込んで、

汝は頌むべき者の子キリストであるか。

とたずねました。「頌むべき者」とは神のことです。この単刀直入の問いに対しては、沈黙を守ることはできません。他の誣告はすべて黙殺に付すべし、この質問は少なくとも誣告ではない、事実にあたった言であります。ゆえにイエスの聖なる唇は始めてほころび、

我はそれなり、汝ら人の子の、全能者の右に坐し、天の雲の中にありて来るを見ん。(一四の六二)

と答え給うた。厳然たる確信の声! 凜乎たる気魄! これこそ実にゲッセマネの祈りの結論であったのです。血の汗を滴らせて、祈りに祈りぬいた必死の祈りに対する応答として、父なる神の彼に賜うた確信はこれでありました。見よ、大祭司何者ぞ、サタンの使ではないか。サタンの使が裁判長の席に坐し、神の子が捕縛せられてその前に引き据えられるとは! こんな顛倒した光景がまたと世にあろうか。もしも肉の目の見るところをもって判断すれば、捕縛せられたる神の子などという者はありえない。