Japanische Klassiker mit Furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Lesen Sie イエス伝 (イエスでん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.119 Zeichen · 436 Bildschirme
二 無花果
で五千人の人にパンの振舞いをせられた時でなかったかと思う。その後だんだん十字架の影が濃くなりまして、今は殺されるためエルサレムに入り給うのです。今まで何度もそのことを予告してこられたのに、いまさら御心の浮き立つはずがない。今でも国民が悔い改めて、柔和な心をもってイエスをお迎えすれば、神の国は来たり、イスラエルは救われるでしょう。しかし彼らはこのイエスの御心を解せず、ただ群衆心理でワッとなって、「今し来たる我らの父ダビデの国!」と叫んだにすぎません。だから群衆が叫べば叫ぶほど、イエス様の心は淋しかったに違いない。空虚な喝采の中を、黙々と驢馬は進む。まことに「悲哀の人」にふさわしき都入りでありました。
ついにエルサレムに着いて、エホバの宮に入り給うたが、すでに暮れ方であったから、参詣の人も散じて境内はひっそりしていました。イエス様は感慨深く四周を見まわされた後、その日はそのままベタニヤまで引き返して、友人の家に宿り給いました(一一の一一)。
二 無花果
翌日またエルサレムに向かい給う途中、イエスは空腹を覚え、向こうの方に葉のついた無花果の樹のあるのを見つけて、そばに寄って見られたが、葉だけで果はなかったので、その樹に対い、「今より後いつまでも人汝の果を食わざれ」