Japanische Klassiker mit Furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Lesen Sie イエス伝 (イエスでん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.119 Zeichen · 436 Bildschirme
第八章 異邦の彷徨
一 スロ・フェニキヤ
1 旅立
人の心を新たにつくるために、イエスは教訓以上、模範以上のことを成されねばならなかったのです。イエスの生涯の道標はもう十字架に向いていました。神の国の型を見せるためにイエスはパンを割いて人々に与え給いましたが、実際に神の国を実現するためには御自身の体を割いて与えざるを得なかったのです(ヨハネ六の三二―三五)。イエスの心は雪よりも白くあったがため、彼の犠牲は血よりも赤くなければならなかったのです。
第八章 異邦の彷徨
一 スロ・フェニキヤ
1 旅立
ゲネサレ各地で説教に、治療に、論争に、激しき活動をなされたイエスは、十二弟子を携えひそかに遠く異邦へ旅立たれました。パリサイ人との対立は尖鋭化し、ヘロデ党の監視も厳しくなり、この両派は連合してイエスの一命をさえ狙うに至りました(三の六参照)。群衆はイエスの教えと力とに驚きましたが、それはただ表面的・物質的に感嘆するばかりで、自分たちの頑なる心を悔い改めようといたしません。イエスは戦われました。お疲れになりました。だからまた人々を避けて遠くに退き給うたのです。
こういうことはこれまでにも幾度かありました。ヨルダン川で洗礼を受けられた直後、荒野に退かれ(一の一二)、種播きの譬話をせられた後にはゲラセネに退かれ(四の三五)、十二弟子が地方伝道から帰った時にはベッサイダに退か