Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
隣りは隣りで、
「やああ。酸っぱい椎茸だな。これは固い。や、なんだ、大和煮か。」
「はは、鯣の附け焼きとは初めてだね。」
「どうです、食べられますか。ひどい晩餐ですな。」とF君の眼が眼鏡越しに笑いかける。お互、こうなれば何か問題が起きる方が結句茶目気分の幸福を感ずるのだ。
「プーアですな。プーアだな。」
「おもしれえ、おもしれえ。」
「吉植、おもしれえおもしれえで両手を振ってばかりいたって七面鳥の卵が湧いて来るはずはないぞ。ベルをひとつ押してくれ。」
「あっはっはっ、美食家の君にはたまるまい。俺はこのトマトで結構。」
「トマトだって心がコチコチじゃないか。俺は御免を蒙る。ビフテーキでも取ろう。」
「そのビフテーキが小樽式。いや、もっとコチコチだろうよ。」
「弱ったな。F君。これはやっていますか。」と、そこで左手を一寸と口の辺。
「サイダーにしましたよ。麦酒はまたサクラでしょうからな。」
「こっちはいってあるかい、酒は。」と庄亮の方へ。
「いいつけといたはずだがね。あっはっは、とんと貉の道だよ。」
「鼬の道とは聞いたが、貉の道とは、これも初めてだね。」
「そうかい、鼬かい。あっはっは。