Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
しゃきしゃきする。」
緑のちりちりした葉に雨がいっぱいついている。そのサラダは全く地面から湧き出た滋味そのものの新鮮さと気品とを飜えしている。
「お乳をかけましょうか。」
「いや、これで結構、ついでにその泥のついた火焔菜も。」と私が笑うと、
「あっはっ、甘いよ、そりゃあ。」
「甘くていいじゃないか。僕はこの頃何だよ、詩を作る時には、きっと砂糖を嘗めるよ。」
「やっ、こりゃ、初めて聞いたね。君が砂糖を。」
「おかしいかい。」
「おかしいともぉ、それはお酒でございましょう。」
「酒はきらいだ。」
「あっはっはっ、そうでしょうとも。」
「だがね、砂糖を嘗めるのはほんとだよ。頭が緻密になっていい。疲れが直るよ。だから、紅茶にドッサリ入れて何杯も何杯も飲む。」
「驚いたね。」
「酒は好きだが、酒を飲んだら僕には詩も歌もできないね。小唄ぐらいはどうだか知らないが、どうしても観照に罅が入るね。慷慨激越の詩ならとにかく、精確な写実をやる時は酒に酔った感覚では駄目だ。心は鏡のように澄んでいなければならないからね。それでも書ならば陶然として書き飛ばすがね。無慾恬淡だね。とすると歌なぞの時は少々固くなり過ぎるかも知れないな。