Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
それのみでない。ずかずかとその主家にはいり込み、納屋をのぞき、牛舎へ廻り、ほとんど傍若無人の限りを尽していた。
屋根の上の露助は、初めは不愉快らしかったが、まだ黙って知らぬ顔で見ていた。それがいよいよ一斉にその足元からカメラを差し向けられると、堪えかねたか、赤い顔して、思いきり大きくその片手を振りまわした。それでも幾十のカメラはひるむ段でない。
パチパチパチパチパチパチリッである。
や、まだ、まだ、――
「写真泥棒。」
と、一人の息子が憤怒を飛ばした。純な少年のこの憤怒はまた、彼の白面を朱のようにわななかした。
と、父親の露語の怒声がまた極度に爆発した。
下では、一時たじたじとなったが、
「なんや、あれが馬鹿野郎いうのかいな。」と一人が、ひひと笑うと、連れて誰彼がまたどっと囃し立てた。
上ではもう狂気のように逆上した。
「泥棒、写真泥棒。」
「帰れ、くそ、畜生ッ。」
「がっがっがっがっ、ぶるぶるぶるッ。」
下では
「いよう、七面鳥。」
あたかも、この時、粗帽粗服の一高生らしいのが通りかかった。
「やれ、やれ、負けるな。」と上を向いた。そうして、「一体何だ君らは、帰りたまえ、乱暴も程がある。