Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
ところで僕の方もこの頃はすっかり草根木皮で、ぷんぷんさしてる。薬でも日本酒のようにお燗をした方がほんとうの薬らしいからね。ビーターミンAがどうのBがどうのもあるものかい。ほうれん草のひたしでも食べたがずっといいんだぜ。」
「そりゃ、こっちでいう事だよ。俺んところの蒜肉や大根のうまさはどうだ。君はいったい美食すぎるよ。あんなに肉ばかし食べては危険だぜ。胃癌だとか糖尿病だとか、おしまいはきまってる。」
「そりゃ、君のところの野菜はすばらしいさ。印旛沼は格別だよ。ところで、僕にしたってこの頃はすっかり調味法が変ったね。ほとんど生のままの味で煮出している。それにだんだん菜食党になって来た。そりゃ年齢にもよるだろうが、やはり東洋精神への還元だね。」
「なるほど、そこで水墨集ができたわけかね。」
「僕ばかしじゃないよ。画の方だって、だんだん還元して来るからおもしろい。とにかく東洋は東洋だよ。真の象徴芸術は東洋にあると思うね。」
「ウイスキーより、俺あ日本酒だ。」
「だろう。だから芭蕉の句なぞが、毛唐にわかってたまるものか。童謡だってほんとうは境涯のものだよ。極めて単純化された。