Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
その跡に狐の方で落して往った刀が雪のように光っていた。側へ往ってひろってみると、それは高粱の葉であった。皆が笑って言った。
「狐の腕前もこれ位のものだよ」
そして狐のまたくるのを恐れてますます備えをしていた。翌日家の者が聚って話していると、見あげるような大きな男が不意に空からおりてきて、手にしていた門の扉のような大きな刀を揮って斬りかかってきた。家の者はもう一人逐いつめられて斬られた。家の者は弓や射石を投げて巨人を中にとりこめて乱撃した。巨人は斃れてしまった。それは葬式の時に用いる藁人形であった。家の者はますます狐をあなどった。
狐はそれから三日間はこなかった。家の者はすこし懈ってきた。主人はその時厠に往った。と、俄かに狐兵があらわれて、弓を張って主人を取り囲んで乱射した。矢が臀にあつまってきた。主人は大いに懼れて叫んだので、家の者がかけつけて主人を救けて戦った。そこで狐は遁げて往った。矢を抜いてみると蒿のとげであった。
こんなことで一ヶ月あまりを費した。狐の害はそれほどでもなかったが、いつどんなことをするかも判らないので警戒をおこたらなかった。主人はそれが厭でたまらなかった。