Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
また水を持ってこさして傷口を洗って、口から紅い丸のはじき弾大の物を吐いてその上におき、そろそろと撫でまわした。そして、僅かに一撫ですると火のようにほてっていた傷のほてりが、湯気のたちのぼって消えるようになくなってしまった。再び撫でまわすと癢いようないい気もちになった。三たび撫でまわすと全身がすっきりしてきて、その心地よさが骨髄に沁みるようであった、すると女はその丸を取って咽に入れて言った。
「これで癒りました」
そして女は走るように出て往った。孔生はとび起きて走って往き、女の後ろから、
「ありがとうございました」
と礼を言った。そして、もう癒らないと思っていた病気は癒ったが、思いが女に往っているので苦しくてたまらなかった。孔生はそれから読書することをやめて白痴のように坐り、すがって生きて往く物のないようなさまであった。
公子はもうこのさまを窺って知っていた。そして言った。
「私はあなたのために探して、佳い奥さんをみつけましたよ」
すると孔生が問うた。
「何人ですか」
公子が言った。
「私の親戚です」
孔生はじっと考え込んでいたが、やがて、
「そいつは、おいてもらいたいな」