Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
契丹のまさに亡びんとする時、或る者はその神体が城外へ走るのを見て、おどろき怪しんで早速に参詣すると、神像の全身に汗が流れていたので、いよいよそれを怪しんだが、さてその子細はわからなかった。
その夜の夢に、神は寺の講師に告げた。
「われは天符を受取って、それに因るとこの城中の者はみな死すべきである。それは余りにいたましいので、われは毎日奔走尽力して、出来得るだけの人命を救うことにした。明日の午どきに女真の兵が突然に襲って来て、この城は落ちる。そうして、逃がるまじき命数の者一千三百余人だけは命を失わなければならない。そのうちにはこの寺の僧四十余人も数えられている。あなたもその一人であるが、われは久しくこの地にあって、ふだんから師の高徳に感じているのであるから、死者の名簿を改訂して他人の名に換えて置いた。就いては、明日早朝にここを立ち退くがよろしい」
講師は夢が醒めて奇異に感じた。それを他の僧らに話したが、誰も信じる者がないので、講師も一時はやや躊躇したが、鉄塔神の霊あることはかねて知っているので、とうとう思い切って自分だけの荷物を取りまとめて、寺のうしろの山へ逃げ登った。