Japanische Klassiker mit Furigana
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ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.512 Zeichen · 43 Bildschirme
お蝶はここぞとばかりに爽やかな声を出した。
「はあ、それはもうかなりに窮境に陥っていましたようです。ですから、さっきのお話の贋造紙幣買い入れまでもしたのだろうと思います。それに、あの人は若いときにひどい黴毒をやってその毒が抜け切らないのか、お酒を飲んだり心配ごとがあったりすると、陽気な性質ががらりと変わって妙な行動をとったりするのでした。ですから、一昨日もきっとその発作が起こったのだろうと思います」
「しかし」
と、この時、恒藤主任は署長のほうを向いて大声で叫んだ。
「社長が自殺したということは舟木くんの陳述によるだけで、その証拠がありません。それに、野田くんが社長は生き返らなかったというのに、その社長がドアを開けていたというのはおかしいです。舟木くんは棍棒を携えていったと言っているから、充分殺意を認めることができます。だから、たとい西村がその間正気づいたものとしても、舟木くんがさらに西村を殺して、死体を投げ出したと考えても矛盾はありません。ことに、人事不省に陥っていた者を投げたとすればいっそうよく説明ができます。だいいち、西村が生きて街路上へ落ちたという証拠がありません。