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Japanische Klassiker mit Furigana

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まんじ

卍

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 卍 (まんじ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.618 Zeichen · 258 Bildschirme

Aozora Bunko

と、やっぱり光子さんは「姉ちゃん」いう言葉使て、「……いいたいことも胸につかえてしもてちょっとも出エへんねんけど、ほんまいうたら、さっきのあの電話のことなあ?……あれほんまは、中川の奥様と違いまんねん。」「ふーン、そんなら誰のことですねん?」――その時光子さんは眼エと眼エの間に皺を寄せてくすッとけったいな笑いようをしたと思たら、「あてのことやわ」いうのんです。「そしたら、病院に入院してるいうのんは、あんたの事だっか?」――まあ、この人は、……何処まで厚かましいねんやろ! 自分が綿貫の種宿してどうにも始末に困ったのんで、またしてもうちを利用しに来るとは! さんざん人に苦水飲ましときながらまだ足らんのか。――私は体じゅうが顫て来るのんじっと押し鎮めて出来るだけ空惚けて聞いてやりました。「ふん、そやねんわ」と、光子さんは頷いといてから、「入院さしてほしいいうてるねんけど、入院さす訳に行かんいわれてんわ」と、なんや褄目の合わんこというて、それからぼつぼつ話し出すのん聞いてみますと、あの私から借った英語の本見て幾通りもの方法やってみたところが孰れもあんじょう行かんらしいので、ぐずぐずしてたら人目につくようになって来るし、気が気でのうて、綿貫の知ってる人に道修町の薬屋の番頭さんあるのん幸い、その本に書いたある処方に