Japanische Klassiker mit Furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 卍 (まんじ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.618 Zeichen · 258 Bildschirme
その十七
いやはりますねん。「です、※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)です、そんな事あれしません、そら誤解や。」「※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)やあれへん、そんならさっきの事いおか?」「さっきどういうた?」「僕は男に生れたのんが口惜しい、姉ちゃんみたいな女に生れたらよかったいうたやないか。」「そらいうた、――そやけどそら焼餅やあれへん。」そないいい合いしてるのんが、私にお世辞使うためにちゃんと二人で相談しといていうてるのんか分れしませんし、相手になるだけ阿呆くさい思て黙ってますと、「まあ、まあ、姉ちゃんの前でそないに僕に恥掻かさんでもえやないか。」「そんならもっと機嫌ようしたらどやねん?」いうて、ずるずるべったりに焼餅喧嘩止めてしもて、そいから帰りしなに三人で鶴屋食堂い行ったり、松竹見たりしましたけど、そいでも三人とも心からシックリとはしませなんだ。
その十七
そう、そう、そんで私、最前いうのん忘れましてんけど、家の方いは光子さんのお父さんのてかけはんのとこやいうて、笠屋町の電話番号教せときましてん、それいうたら、ほんまにおかしなことですねんけど、光子さんは「船場の支店やいうたらどやのん?」