Japanische Klassiker mit Furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 卍 (まんじ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.618 Zeichen · 258 Bildschirme
そんでその日一日遊んで、大阪に戻って来ましたのんは八時頃でしてんけど、そいでもまだ別れるのんがイヤでイヤで、何処まででも引っ着いて行きとうて、一緒に阪急で蘆屋川まで送って行きながら、「ああ、また奈良い行きたいなあ。光ちゃん、明日出られへん?」「明日はもっと近いとこにせえへんか、久しぶりで宝塚はどやろ?」「そんならきっとやで」いうて別れて、帰って来ましたら十時近うになってるのんです。「あんまり遅いので、さっき病院い電話かけたとこや」いわれて、私ははっとしながら咄嗟に巧いこと考えついて、「電話かけても分れへなんだやろ」いいますと、「ふん、中川いう人入院してへんいうのんで、何ぞ訳あって隠してるのんか思たのやけど。……」「それがなあ、行てみたら中川の奥さんやあれへん、光子さん自身のことやねんわ。そないいうと昨日来やはった時も何や様子けったいな思ててんけど、自分のことやいうたらうちが会えへんやろ思て、中川さんの名前借ったいうねんわ。」「そんならあの児が病院い這入ってんのんか?」「病院なんか這入ってはれへん。こっちはそんな事とは知らんと、一緒に見舞いに行くつもりで誘いに行ったら、『まあちょっと上っとくなはれ』