Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
ね! ちょっと! え? だんな!」
「騒々しいやつだね。黙ってろ。なんのおまじないかわからねえからこそ、こうしてじっと考え込んでいるじゃねえか。気味のわりい細工がしてあるかもしれねえ。中を改めてみるから、その三宝をちょっとこっちへ貸しな」
引きよせて三宝の上にその一個をうちのせながら、すういと静かにわきざしでまっ二つに切り裂いたせつな! 果然、中からにょっきりと奇怪なひと品が現われました。針です! 針です! ぶきみに妖々と研ぎすまされた長い針なのです。
「ちくしょうッ。気味のわりいものが出やがったね。ぞおッとなりゃがった! なんです! なんです!」
「…………」
「え! だんな! 針じゃござんせんか! ミスヤのもめん針にしちゃ長すぎるし、畳針にしちゃ短すぎるし、なんです! なんです! いってえなんの針ですかい!」
やかましくそばから鳴りたったのを、黙々としながらあごをなでなで、ややしばしじいっと見守っていましたが、やがて、ずばりとさえまさった一語が放たれました。
「含み針だッ。たしかにこりゃ含み針だぜ!」
「え……?」
「一太刀、二槍、三鎖鎌、四には手裏剣、五に含み針と数え歌にもあるじゃねえか。