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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

右門捕物帖

1

――その第二十二番てがらです。

場所は少しく飛んで、いわゆる江戸八宿のうちの一つの新宿。竹にすずめは仙台侯、内藤様は下がり藤、と俗謡にまでうたわれたその内藤駿河守の広大もないお下屋敷が、街道ばたに五町ひとつづきの築地べいをつらねていたところから、当時は内藤新宿といわれたものですが、品川の大木戸、ここの大木戸、共に読んで字のごとくその大木戸が江戸との境で、事実は町つづき軒つづき、新宿のねこきょうも江戸に通いけり、という戯れ句があるくらいですから、江戸八百八町に加えてもさしつかえはなかろうと思われるのに、大木戸を一歩外へ出るともう管轄違いです。だから、罪人のうちにも少し知恵の働くやつがあって、闕所所払い、いわゆる江戸追放の刑を受けた場合、十里四方三里四方というようななわ張り書きがあったときは格別、単に江戸追放とだけで里数に制限がないとなると、よくこの新宿や品川の大木戸外にひっこし、大いに江戸を離れたような顔をして、係り役人をからかったものだそうですが、それゆえにこそ追放区域の分かれめという意味から、今も新宿に追分という地名が残っているのだそうで、いずれにしても管轄違いならば、当然宿役人の手によって諸事万端処理さるべきはずなのに、ぜひにも名人でなくばという名ざし状が、なまめかしい朱房の文筥とともに