Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
こんな卒塔婆がどうしたというんです。こんなものを祭っておきゃ、なにがどうしたというんですかよ」
「しようのねえやつだな。ご番所勤めをする者が、このくれえなことを知らねえでどうするんだ。真夜中にこいつを新墓から折り取ってきて祭っておきゃ、さいころの目が思うとおりに出るとかいうんで、昔からばくちうちがよくやる縁起物だよ。どうかひとあたり当たって、この米びつにざくざくお米がたまるようにと、こんなところに祭っておいたにちげえねえんだ。――ねえや! のう、ねえや?」
あごをなでなでぎろりと小娘のほうをふりかえると、名人のさえまさった声が飛んでいきました。
「もう何も隠しちゃいけねえぞ。こりゃだれが祭ったんだ。まさかに、おまえのいたずらじゃあるめえと思うが、だれがこんな気味のわるいものを祭ったんだ」
「…………」
「え?――隠さずにいってみな。手間をとりゃ、それだけかあやんを見つけ出すのが遅れるんだからな、早くいってみな。きっと、おまえのかあやんが祭ったものと思うが、違うか、どうだ」
「あい、あの……いったら、かあやんがこわいめに会うだろう思って隠しておりましたんですけれど、早く見つけてくださるというんなら申します。