Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
四半刻、半刻、一刻と、やがて三時間近くも、押し黙って依然ごろりとなったままでしたから、とうとう初雷が夕だちを降らせました。
「ようがす。どうせそうでしょうよ。ええ、ええ、だんなはあっしよりか、死んだ辰のほうがかわいいんだからね。え、ええ、ようがすよ。どうせ、あっしがかぎ出してきたあな(事件)じゃお気に召さんでしょうからね。あばたの大将にてがらをされてもけっこうとおっしゃるなら、それでいいんだ。あっしゃ……あっしゃ……」
「ウッフフ……。アハハ……」
「え……?」
「ウッフフ……アッハハ」
「何がおかしいんです! あっしが泣いたら、何がおかしいんです!」
「では、ひとつ――」
むくりと起き上がると、伝六ならずともまったく腹がたつくらいでした。
「九ツが鳴ったようだね。あれを聞いたら急にげっそりとおなかがへったようだから、おまんまを食べさせてくんな」
「いやですよ!」
「だって、おれがすかしたんじゃねえ、おなかのほうでひとりでにすいたんだから、しょうがねえじゃねえか。何か早くしたくをやんな」
「いやですよ。ろくでもねえおなかをぶらさげているからわりいんだ。だんなは辰がお気に入りでござんしょうから、妙見寺の裏の墓から、おしゃりこうべでも連れてきて、お給仕してもらいなさいな」