Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
しかも、女なのです。年のころは二十七、八。そのうえに色っぽいのだ。青々しい落としまゆに、艶なお歯ぐろ染めて、下町ふうの黒えりかけたあだめかしい女でしたから、突如現われた疑問の女性に、名人の目が鋭くさえたのは当然――。
「伝六ッ。新手のかぎがまた一つ出てきたようだ。こっそりいって、あの玉をこっちへいただきな」
心得ましたとばかりに駆けだしたのを、敬四郎がまたおちょっかいを出したのです。さてはこれにも眼をつけたかとすばやく察したものか、伝六の胸倉をドンと強く十手ではじき飛ばすと、
「何をでしゃばりいたすんだッ。この女とてもこちらのものじゃ! かってなまねをすると、手はみせんぞッ」
「なんでえ! なんでえ! 情けねえおっさんだな。てめえじゃなにひとつ眼をつける力がねえくせに、いちいちと横取りなさらなくともいいじゃござんせんか! その玉はおらがのだんなが見つけたんだッ。これまでもみすみす渡してなるもんですかい! ――だんな! だんな! にやにやしていねえで、草香流を貸しておくんなせえましよ! ちょっぴりでいいんだ。ほんのちょっぴり草香流でおまじないすりゃ、ぞうさなく取りけえすことができるんだから、はええところ貸しておくんなせえよ!」