Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

くるくると丸めた小さなかんぜんよりです。丸めてあるところから判断すれば、あけてみて、そのままこの小箱の中へ投げ込んでおいたことが明らかでした。

「そろそろにおうてきましたな」

開いてみると、不思議なものが書いてあるのです。

「こっちがあぶなくなった。すぐに出かけろ。下の絵のところで待っている」

まさしく男の走り書きで、下の絵のところというその絵なるものは、なんともいぶかしいことに、だんごを三つくしへ重ね刺しに刺した怪しげな絵模様でした。

くしだんご! くしだんご!

三つ刺したくしだんご!

いうまでもなく判じ絵です。しかも、宿の亭主は、ひとりも出入りした男はないと言明しているのに、奇怪なその紙片に見える手跡文句は、たしかに男なのです。――きらり、名人の目が鋭く光ったかと思うと、おもむろに向き直って、虚心坦懐、なんのわだかまりもなく敬四郎にいったことでした。

「このとおり調べは悉皆つきました。たどるべき手がかりの道も二つござる。これなる判じ文を頼りに女の足取りをされてもよい。あるいはまた、亭主の申し条によって、女の行くえを追跡されてもよい。判じ文を唯一の手がかりとなさるならば、貴殿のお知恵によって、絵のところに待っているという三つ刺したくしだんごはいずれの地名か、それをお判じなすってお出かけなさることだ。