Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
こののっぺりした三的を渡してやんな。おひざもとを騒がせた幽霊水の下手人だと申してな。札でも押っ立てながら、江戸じゅうを引きまわすようにいってやんな。そうすりゃ、ぬれぎぬ着せられた江戸屋江戸五郎も、あすからどっと人気が盛り返そうよ」
「ちげえねえ。ざまあみろいだ。やけにまたきょうは涼しいね」
わッというようにはやしたてた土間いっぱいの見物の中を、ゆうゆうと押し分けながら肩を並べて外へ出ると、やはり伝六は伝六です。にたりとしながら、なぞをかけました。
「だが、しかし――」
「だが、しかしがなんだよ」
「いいえね、表へ出ると急に暑くなったというんですよ。だからね、どうでござんすかね。なにも陰にこもるわけじゃねえが、そもそもこのあな(事件)はあっしのところへころがり込んできたんだ、といったようなわけだからね、てがらのおすそ分けに、さいわい両国までは遠くねえし、屋形船かなんかを浮かべて、ぱいいち涼み酒とはどんなものかね。油をぬいた江戸っ子好みのかば焼きかなんぞを用いてね。どうですね、いけませんかね」
「生臭食ったら辰が泣くよ。だいいち、さっきの精霊だながまだでき上がっていねえじゃねえか。