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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

こころみに取りあげて手に触れてみると、いかさまのりけたくさんの手ざわりからしてがよろしくない駄金襴です。そのうえ、雛も重い。二百年このかたの古雛なら、もっと土も枯れて目方も軽くなければならないはずなのに、粘土が新しくてまだよくかわききっていないためか、案外なくらいに重いのです。

「ほほう。なるほど、おっしゃるとおり、近ごろでこしらえた新品のようでござりまするな。そういたしますると、すり替えられた真物というは、よほどのご名品でござりましたろうな」

「ええ、もう名品も名品も、内藤家の古島雛と評判されている逸品じゃそうにおじゃります」

「なるほど、さようでござりましたか。いや、それならばてまえも耳にしたことがござります。内藤家の古島雛に、小笠原大膳様の源氏雛、それに加賀百万石の光琳雛は、たしか天下三名宝のはず、してみると、十中八、九まず――」

「盗難じゃとおっしゃるのでおじゃりまするか」

「ではなかろうかと考えるのが事の順序かと存じます。これが世間にもざらにある安物の駄雛でござりましたら、ねらってすり替えようという盗心も起こりますまいが、天下に指折り数えられるほどの名品とすれば、ほしくなるのが人情でござりまするからな。