Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
ましよ!」
「うるせえな。ふたりも若い女がいなくなったと聞いたんで、何かいわくがあるだろうと、せっかく力こぶを入れてみたんだが、やっぱりこりゃただの盗難だというんだよ」
「へえ、じゃなんですかい。まがい雛をこしれえて売り出すために、どやつか了見のよくねえ人形師が、古島雛の真物を盗み出したというんですかい」
「まず十中八、九、そこいらが落ちだよ。売りに来るたび人を変えて、こしらえた人形師の正体をひた隠しに隠している形跡のあるのが第一の証拠さ。盗んだればこそ、名の知れるのがおっかねえんだ。ばかばかしいっちゃありゃしねえや」
「でも、べっぴんがふたり消えてなくなったのが変じゃござんせんか」
「だから、目の毒、迷いの種はそのべっぴんだといってるんだ。なんのことはねえ、久米の仙人がせんたく娘の白いはぎを見て、つい雲を踏みはずしたというやつよ。いなくなったり、消えたり、人騒がせをやりやがるから、むっつりの右門様もちょっと眼を踏みはずしたんだ。春菜とやらのいなくなったは、十二年このかた思いこがれたおかたとも破談になりそうになったんで、悲しみ嘆いての家出だろうさ。腰元お多根の家出出奔も、主人の難儀はわが難儀と、悲しさあまって心中だてに忠義の出奔というやつよ。