Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
いいお天気でござりますな」
「はい、こんにちは。わたくしもさように思います」
くるくると目をみはりながら、涼しい声でいってのけて、いうことがまた禅味たっぷり、弁舌がまた小粒に似あわず気味のわるいくらいにさわやかでした。
「おじさん、遠いところをご苦労でございまするな。お寺ならばお茶なとさし上げられますのに、このようなところではおもてなしもできませず、おきのどくでござります」
「あはは。これはごあいさつ、痛み入りました。お寺ならばと申しましたところをみますと、では、そなた興照寺のお小僧さんでありましょうのう」
「あい。珍念と申します」
「ほほう、珍念さんとのう。姿に似合うたよい名でありますこと。お年は?」
「九つでござります」
「去年は?」
「八つでござりました」
「来年は?」
「十になるはずでござりますけれど、なってみねばわかりませぬ」
「あはは。なかなかりこうなことをおっしゃる。ほんとうにそうでありますのう。あした病気にでもなりましたならば、み仏のおそばへ行かねばなりますまいからのう。そのおりこうなそなたがまた、どうしたわけでお役人のおさしずもきかず、そんなところにすわっているのでござります?」